ABAについて


ABAとは、応用行動分析を指し、独立変数(環境)を操作することで、従属変数(個)の変化を予想する学問です。
その考え方により、個の行動を科学的に分析し、それを様々な問題の解決に応用・活用していくものです。
そして、応用行動分析を用いた療法が行動療法です。

行動療法とは

行動療法とは、不適応行動は誤った学習や条件付けによるとして、学習理論に基づいて適応行動に変えていこうとする心理学的な臨床技法です。

自閉症児に対しての治療は、アメリカではすでに60 年代から行われており、自閉症の治療以外でも、アルコール依存症や肥満症 の治療、また、スポーツなどにも、幅広い分野で応用されています。
現在は、日本でもスポーツ、教育と、幅広く活用されております。

この分野で、行動療法を行う意義は主に

■社会一般的に望ましい行動を伸ばしていき、社会的・人と関わる上で不適切と考えられる行動を減らして行くこと

■教えていきたいこと1つ1つを細かく分析し、子どもに応じて分かりやすく指導していくこと

が挙げられます。

行動療法の基本的な考え方

@行動を変えるためには環境を変化させること、すなわち、より望ましい関わり方を

行動は、個と環境の相互作用によってつくられます。
そのことから、子どもを取り巻く人・物などの環境が、より子どもにとって望ましい物であることで、子どもの良い行動を増やし、同時に不適応な行動を減らしていくことができます。

A不適切な行動を減らし、適応的な行動を増やすためには


適応的な行動を増やすためには、子どもに合わせた褒美が必要です。お腹いっぱいの子どもにお菓子をあげても褒美とはなりにくいように、子どもにとって何が褒美かを査定する必要があります。
同時に、不適切な行動を減らすためには、その行動自体が起こらないように環境設定を行うとともに、褒美を控えます。褒美は「褒める」など、一般的にイメージするものだけでなく、「叱られる」ことも褒美となっていることがあります。
上記を踏まえたうえで、適応的jな行動には、それを増やすためのきっかけ【先行刺激】(例:促し・指示など)と褒美【結果】を、不適応な行動にはそれが起こりにくい環境設定【先行刺激】(例:脱走させないために柵を作る)と、その行動自体に褒美を控える【結果】、あるいは代わりの行動を教えていくこと【代替え】が必要です(ABC分析による)。

B子どもへ学習を促すためには



子どもが効果的に学習をするために、動機(褒美)も大切ですが、同時にスモールステップが大切です。
行動は、複数の動作によって成り立っています。トイレを例にしても、20個以上の動作に分けることができます。
そこで、行動を1つ1つの動作に分解し、その1つ1つをしっかりと教えていくことで、子どもはより分かりやすく学習をしていくことができます。

尾串光康

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